GREETINGS ご挨拶

熊本大学 学長
小川 久雄

第53回九州地区大学保健管理研究協議会の開催に当たり、主催校を代表し一言ご挨拶申し上げます。

このたびは、多くの皆様にご参加いただき誠にありがとうございます。新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう以前は、対面で開催されていた本協議会ですが、令和2年度は中止、その後2年も対面開催は叶わず、令和5年度は是非対面で開催したいという思いがありつつも先の見通しが立たない中、苦渋の決断ではありましたがオンデマンドでの開催とさせていただきました。

今回主催校となりました本学は、平成28(2016)年4月に熊本地震を経験いたしました。明治20(1887)年4月に開校した第五高等中学校の本館として明治22(1889)年に竣工した五校記念館は、昭和44(1969)年8月、化学実験場、表門(赤門)とともに国の重要文化財に指定され、一般公開を行っていたところです。平成28(2016)年に発生した熊本地震により甚大な被害を受け、大規模な復旧・補強工事が行われておりましたが、昨年2月に、やっと再公開することができました。五高記念館では本学が第五高等学校から受け継いだ資料のほか、夏目金之助(漱石)やラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の関連資料も公開しています。本協議会の対面開催が叶ったのであれば是非ご覧いただきたいところでした。

さて、昭和60(1985)年から61(1986)年にかけて、私は当時の熊本大学保健管理センターに助手として在籍しておりましたが、大学における保健管理業務は、学生・教職員の健康維持・増進を図るための基本的かつ非常に重要なものであると考えております。教育機関における学校保健業務だけでなく、職場における産業保健業務もあり、その内容は専門的かつ多岐に渡ります。さらに、新型コロナウイルス感染症に関する対応・助言を求められることも多く、皆様におかれましてはご多忙を極めていらっしゃることと存じます。

そこで、今回改めて、新型コロナウイルス感染症に関するシンポジウムを企画いたしました。感染症対策の柱であるワクチン開発、5類移行を踏まえた感染予防、コロナ禍のメンタルヘルス等の話題を取り上げます。これらの内容が、皆様の業務の一助となれば幸いです。

最後になりましたが、本協議会が皆様にとりまして有意義なものとなりますよう、併せて、九州地区大学保健管理研究協議会のますますのご発展を祈念しまして、私の挨拶とさせていただきます。

Contact お問い合わせ先

第53回九州地区大学保健管理研究協議会 事務局
熊本大学 学生支援部 学生生活課 生活支援担当
〒860-8555 熊本市中央区黒髪2-40-1
TEL 096-342-2124
メールアドレス:info@kumahoken53.jp
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